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「隠し剣 鬼の爪」レビュー☆

2016年07月15日 01:19

「隠し剣 鬼の爪」レビュー☆

永瀬正敏主演他。時は幕末、海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の弥一郎(小沢征悦)が脱獄家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた・・・。「たそがれ清兵衛」の山田洋次監督が再び藤沢周平の世界を映画化

8/10点!!原作は満点なんですけど山田節が苦手なので-2です。山田組(小林さんとか吉岡さんとか)が出てくるシーンと随所に織り込まれるコミカルな笑いが「武士の日常」を描くという意味では大河ドラマっぽくて悪くはないのですが、藤沢作品の無情なまでに静かに描かれる武士運命と美しい景色との対比がコミカルに削り取られてしまっていて、個人的に居心地が悪かったです。藤沢作品は、四季折々の情景も見どころなのに、ハッとさせられるようなシーンがなかったです。弥一郎が結局何の罪で大罪に処せられあんなに立腹しているのかきちんとした説明がないのも、果し合いの無情さや緊張感を遮っている感じで、ゴロツキと対峙してる感じになっちゃってたのが残念でした。あと海坂藩を舞台にした作品が多くありますが、作品によって訛りがあったりなかったり今回すごい訛りがありましたが、架空の藩とはいえ藤沢作品はここが舞台の作品が多いのに、そこはいいのかな?と首をかしげてしまいました。武士の日常を描くことでしっかりした武士でも真剣を抜き人と対峙して切るという機会は一生に一度あるかないかだと言うことを改めて描いている点は素晴らしかったです。永瀬さんと松さんも文句なしに素晴らしかったです。そして「隠し剣 鬼の爪」も最高に格好良かったです。台詞で全部説明するのと、コミカルさで全体の流れがよどんでしまっているのさえなければと山田監督に恨み節です。2004年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2016年07月15日 23:14

    山田節が苦手だったのですね(^o^)
    でも、面白そうですね(^o^)/

    ところで、「きっと星のせいじゃない」良かったです(^_^)v
    お薦めです~

  • ユリ 2016年07月15日 23:33

    > はらぺこさん
    山田さんはご自分の台詞を一切変えさせないのでどの作品もその言い方言い回しになっちゃうんですよね。それが気になってしまう作品だと苦手です。東京家族とかは好きです。

  • ユリ 2016年07月15日 23:34

    > はらぺこさん
    「きっと星~」は皆さんお好きですよね。友人が「この作品を好きじゃない人とは付き合えない」って言ってました(^^;)

  • タク 2020年01月07日 03:18

    平成の藤沢三部作は全て観て全て原作読みましたが、映画の良し悪しは別として「よくあの短編小説をここまで(2時間半)の尺に伸ばしたよなぁ」と言うのが偽らざる私の感想です。しかし鬼の爪は反則技ですよね(笑)

  • ユリ 2020年01月10日 03:42

    > タクさん
    必死剣鳥刺しも反則といえば反則かと(笑)藤沢作品は映画で観ることの方が多いです。原作も読みたいのですが、慣れない言い回しが難しいです(>_<)

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