あこがれ46　全く平気

翌１９日の日曜日は、休みの最後の日
８時に目が覚めても美咲が居ません
幾らなんでも今朝は、そんなに早くは来られません
ここに来るのが分かっているのに、７時ではみえ見えです
シャワーも浴び、コーヒーを飲み、新聞も終わった９時半に　「来たよ」
キスの後直ぐに２つのテスト
昼前に買出しに出て、１時にざるうどん

「昨日の夜、姉に問い詰められた」
「何処まで話した？」
「全部」
「お姉さんは何て？」
「おめでとう、よかったって」
「明日、病院に連れて行くって・・・ピルの処方箋」
「お姉さんも飲んでいるから？」
「そう」
「美咲はどう思うの？」
「わたしゴム嫌い・・・だから飲んでいい？」
「男には飲め、飲むな、を言う権利がない・・・私もゴムは大嫌いで、何時も着けずに美咲としたい」
「あー良かった・・・相談しないで勝手に決めたから叱られるって」

「朝ごはんの前、お母さんが部屋に来てTシャツ見つかった」
「それでお母さんにも話した？」
「ええ」
「お母さんは？」
「梨花とおんなじ事言われた」
「初めての男があんなに良い人で、貴女は幸せだって」
「ふーん・・・確かに二人共進んでいるな」

「お願いがあります」
「久し振りの美咲のお願いだね」
「今日の夜、晩ご飯に招待したいから来て欲しい・・・お母さんから」
「お父さんも居るのだね？」
「ええ、兄も」
「喜んでお受けすると電話して、今すぐ」

来てからずっと神妙な顔が、ガラリと変わって電話をしています
「８時に来て欲しいって」
「あー良かった」
「姉が言うの・・・来づらいだろうなって」
「私は全く平気だよ」
「気にならない？」
「成らない・・・だって悪い事していないし、後ろめたい事もしていない」
「だけどわたし１６歳だし」

「女は１６、男は２５と教えられた」
「お父さんに聞かれたら、正直に答えるよ・・・いいね？」
「ええ、いいわ」
「反対されたら、美咲を家から連れ出して、ここに一緒に住む」
「それでいいか？」
「ええ、ええ、それでいい」
またまた涙が一杯・・・抱き付いて来ました。
「母も姉も、１６歳の娘の処女を破りながら、堂々としているって」
「だって悪い事ではない」
「美咲と結婚するつもりなのに、誰も文句は言えない」
「えっ　・　・　・　今のプロポーズなの？」
「そう、してくれる？」
「はい、喜んでします」
わーわーと大声で泣き叫びます
「ただし、大学を卒業した年の春・・・今から５年半後」
「はい、はい」
「あーきょうは、人生で４度目の幸せな日」
「これ渡して置くよ」　本棚から取り出して
「エンゲージ　・　・　・　リング？」
「大きな　・　・　・　これダイヤ？」
「そう、母から」
「代々伝わる家宝の一つで、兄と私に一個ずつ渡された」
「結婚しようと決めた人に、あげなさいと言って」
「何カラットあるの？」
「知らない」
「幾らくらいするの？」
「分からない」
「こんな高価なもの、ずっとここにおいてあったの？」
「そう・・・独身の男の部屋に、貴金属なんてあると泥棒も思わない」
「信じられない・・・貴方って本当に」
ベッドに倒れ込みセックスをして、シャワー


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