子供達の未来

今自分が接している子供達も
そう遠くない未来には
恋人が出来てセックスをして
大人になっていく。

その時にその子達が
未来に希望を持って
子供を作りたい、
子供の未来が楽しみだって
思える未来であって欲しい。

僕は第二次ベビーブームの世代で、
ロストジェネレーションと呼ばれて
いる世代だ。

高校進学、大学進学は受験戦争と
呼ばれひたすら競争だったし、
いざ就職となった時には、
それまでの価値観が崩壊して
就職する事すら難しい時代になった。

それでも古い慣習は残っていて、
一部の高学歴の人だけが
その仕組みに入り込む事が出来た。

そうでない中途半端な学歴の者は
たとえ大卒でも、それ相応の
仕事にありつく事が出来なくなっていた。

そして今やその状況は更に
深刻化して、新卒はもとより
僕らの世代は完全に社会の仕組みの
流れから取り残される形になった。

本来なら一番のボリュームゾーンに
位置する僕らがきちんと働いて、
たくさんの消費をしていれば、
それが出来る経済状況であれば、
ここまで状況は悪くならなかったと思う。

そんな事まで考えるほど、高校生の
時には先を読む力なんてなかった。
高校生に二十年先を思い描いて
人生設計を立てるなんて無理な話だ。

じゃあこれから先二十年。
僕らの世代が定年間際になる頃には
どんな社会になっているんだろう？

今のままで進めば、間違いなく
国家が破綻して大貧困時代がやってくる。
人が住む環境は極端に悪くなって、
治安も保てなくなるんじゃないだろうか。

定年制度が無くなって、動けなくなるまで
働き続ける時代になっているだろう。

薬物が横行して、ストリートチルドレンと
ホームレスが溢れかえって、女は体を売り、
レイプは爆発的に増えて、病気が広まり、
ゴミをあさる日々になるかもしれない。

そんな社会にはしたくない。

新エネルギーへの移行が進んで、
新しい産業構造が出来て、整って
（今現在、もしくはここ数年で）
第三次産業革命と呼べるほどの
大転換が起こるかもしれない。

上手にそっちに舵を切れば
暗い社会ではなく、人々の意識が
根底から変わって、夢に書いたような
未来が待っているかもしれない。

出来ればそっちに持っていきたい。

正直な話、今の年金制度では
老人は社会にとって老害と呼べるほど
ただの思い負担にしかなっていない。

老人に対する敬意も無く、まるで
汚物のように施設に押し込められ、
そしてそこに膨大な金額のカネが
投じられている。

だから多分、僕らが老人と
呼ばれる年代になる二十年後には
定年などなくなって、動き続けられる
限り働く社会になっているかもしれない。
それでもいいと思う。

けれどきっと基幹産業には
入り込む事が出来ずに、悪条件の
労働ばかりがまわってくるだろう。

たとえそうだとしても、今の子供達や
若い世代が希望を持って生きていけるなら
それでいいと思ってる。

とても非人道的だけれども、
定年したら、もしくは働けなくなったら
子供に財産を相続税無しで与える事が
出来る代償として安楽死を選ぶ権利
なんてのもあってもいいと思ってる。

年金や医療、保険で何十年も財政を
圧迫し続けるくらいなら、相続税と
引き換えに自分の命を絶つ選択が
あってもいいと思ってる。
（金額に上限を設けないと不正に
　制度を利用する輩が多くなると思うけど・・・）

国の一般歳入が４００億円で、借金が８００兆を
超えている・・・。もう日本は破綻寸前だ。

ひと月４００円の収入で、借金８０００円を
返さなければならない・・・。そんな
ムチャクチャな状態で、家計でも会社でも
やっていけるはずがない。４００円の収入じゃ
足りないから６００円は借りなきゃならない。

年収が２００万でやっていけないから
３００万を毎年借金してるのと同じ。
自分の収入の１．５倍も借金しなきゃ
いけなかったら、利息を返すなんて
絶対に無理。

年収が２００万で細々とやっていこうと
思っても、アル中の爺さんが年間３００万の
酒を飲んでるのと同じようなもの。

カネを使って便利に生きるはずが
カネに使われて劣悪な環境で生きてる。

年間の自殺者が３万人を軽く超えてる。
自殺未遂者はその１０倍はいるだろうと
されてる。でも実際のところ、自殺完遂者の
八割は男性。自殺するぞ～って
パフォーマンスだけで自分に注意を引き付ける
中途半端なやり方は女性が圧倒的に多い。

男は自殺を決めたら、本当に確実に
死ねる方法で実行してしまう。

これからその数はどんどん増えると思う。

女性の平均寿命が長いのは、こんな
部分でも一役買っている。

何が心にとっての本当の幸せか、
一人ひとりが考えなくちゃならない。
幸せは案外、お金とは関係ない所に
あったりするものだ。

子供達や若い人達が、お金じゃない
幸せに目覚めてくれたら嬉しいと思う。
でもそれを指し示すのは、たとえ
ロストジェネレーションと呼ばれようと、
いや苦渋ばかりを飲まされた世代だからこそ、
僕ら大人の世代の責任なのかもしれない。