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ブラックホ―ル

2015年10月26日 04:37

ブラックホ―ル

138億年前のビッグバン。それ以前の宇宙はどうなっていたのだろう?多くの物理学者は、「何もなかった」と考えているが、中には、「ビッグバンの直前には、生まれようとしている宇宙のすべ
ての質量エネルギーが、信じ難いほど高密度だが、有限な大きさを持つ1つの粒の中に押し込められていた。」と考える学者も存在する。
では、その種はどのようにして生まれたのか? 数年前から議論になっている1つの考え方は、われわれの宇宙の種は、自然界でおそらく最も極端な環境である
究極の炉、すなわちブラックホールの内部で作られたというものだ。 過去数十年
の間に、多くの理論物理学者が、宇宙は、われわれが暮らす宇宙1つだけではないと考えるようになった。この
宇宙は、無数の別々の宇宙からなる「マルチバース(多宇宙)」の中の1つかもしれないということだ。
1つの宇宙が別の宇宙とどのようにつながるのか、あるいはそもそもつながっているのかという問題は、大きな論争を呼んでいる。現時点では証明はまったく不可能だが、ポプラスキー博士の説く、「宇宙の種は植物の種のようなもので、基本物質が高度に圧縮され、保護殻の中に隠された塊となっている。」という考え方には説得力がある。この記述は、まさにブラックホールの内部で作られるものの説明と同じだ。
アインシュタイン理論によれば、ブラックホールの中心は、密度無限大、大きさ無限小の点であるが、通常自然界では、無限というものは存在しない。ここに矛盾が生じる。
ポプラスキー博士理論によれば、ブラックホールの中心にあるのは小さい、しかし無限に小さくはない何かである。宇宙の種はブラックホールの内部に生まれ、ビッグバンで撒き散らされたというのだ。ブラックホールは2つの宇宙の間の導管、「1方通行のドア」である可能性があると、ポプラスキー氏は話す。つまり、あなたが銀河系の中心のブラックホールに落ち込んだとしたら、あなた(少なくとも、かつてあなただった断片の粒子)は、最終的に別の宇宙に現れると考えられるのだ。
その宇宙は、われわれの宇宙の中にあ
るわけではないとポプラスキー氏は説明する。ブラックホールは連絡路にすぎない。2本のヤマナラシの木をつなぐ地下茎のようなものだ。
では、この宇宙の中にいるわれわれはどうなのか。われわれもまた、別の古い宇宙の産物なのかもしれない。それを母宇宙と呼ぼう。その母宇宙ブラックホールの中で鍛え上げられた種が、138億年前にビッグバウンスを起こした可能性がある。われわれの宇宙は以後ずっと急激な膨張を続けているが、それでも今なお、われわれはブラックホールの事象の地平線の裏に隠れて存在しているのかもしれない。

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