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趣味は読書、ひとでなし

2019年08月18日 23:32

昼前に家を出て、主におかずの買い物に出かけた。
非常に暑かったので、帰りは荷物を持って駅から歩いて帰る気がせず、家の近くまで行く路線バスに乗った。
後ろから、30前後のベビーカーを押した女性が乗ってきて、横長の優先席に座り、ベビーカーに乗っていた女の赤ん坊を窓を向いて座らせ、外の景色を見せていたが、この子が落ち着きがない。
赤ん坊なら当たり前なのかもしれないが、ともかくじっとしていない上に、奇声をあげる。
母親がそれをほとんど注意しない。
僕は子供を育てたこともなく、幼い兄弟がいたこともない。
一人暮らしは、30年を越えている。
だから、赤ん坊が騒ぐのは、可愛いと言うより、不快な騒音にしか聞こえない。
僕が降りる一つ手前の停留所で、男の人が乗って来て、赤ん坊の隣に座った。
赤ん坊は物凄い声で泣き出し、母親はやっと抱いてあやし始めた。
僕はすぐにバスを降りたが、僕は心が狭いのだろうか。
いつでも泣いている赤ん坊は、僕には騒音にしか聞こえないのだ。
年とともに、心もどんどん渇いていくようである。

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