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戻せない時間・・・その5。より。

2023年07月30日 23:57

戻せない時間・・・その5。より。

皆様、こんばんは!
毎日、暑い日が続きますね。
「愛して欲しいと言えたなら」の方の編集が完了したので
お久しぶりに、「さよならを伝えたくて」の方を読み返していたんですよ。
もち、こちらは、まだ未完成で未編集なんですけど(^▽^)/
でわでわ、アップしてみますね。


「さよならを伝えたくて」・・・戻せない時間・・・その5.より

僕が家に着いたのは夜中の11時を少し回った頃だった
家の前で車を止めようとしたら玄関の前に美雪が立っていた
僕は車のドアを開けて美雪に声をかけた
「外は寒いよ」
「どうしたの?って聞かないのね?」
「ん・・・?」
「少し走ろうよ!」
美雪の言葉に少し笑みを浮かべながら僕は助手席側のドアを開けた
いつものように煙草に火をつけてから車を走らせていると美雪がこっちを見ながら
ホルダーに置いた煙草を手に取って中から煙草を一本取り出そうとしている
「私もタバコ吸おうかな?」
「ん?」
「直也と同じタバコ吸いたいな~って思ったの」
タバコを吸うなら、もっとオシャレな感じのタバコにするといいよ」
走り出して間もなく見えてきたコンビニに車を入れてから美雪と煙草を買いに店の中に入った
僕はレジの近くにタバコが陳列してある棚があったので美雪に聞いてみた
「どれがいい?」
「ん~そういわれても・・・吸った事がないから・・・」
「そっか」
僕は女性が吸っていてもオシャレに見える箱のデザイン煙草を次から次へと手にしていく僕を
不思議そうに見ている美雪に他に欲しい物ががあるかと訊いてみた
「何か飲む?」
「うん、私が取ってくるね」
そう言いながらレジから少し離れたところにある温かい飲み物が陳列してある棚から
同じ銘柄の缶コーヒーを2つ手に取るとすぐ近くにあるサンドイッチも2つ手に持ってきた
十数個の別々の銘柄の煙草と一緒にレジで清算をして車に戻った
「いろんな煙草があるのね」
「あはは!この中から気にいったのを選ぶといいよ」
「この中からって・・・」
「一本ずつ全部吸ってみるといいよ!」
煙草を吸っちゃダメ!って言わないのね?」
美雪の問いかけに答える代わりに少し笑みを浮かべながら僕は車を走らせた
真夜中の街を美雪と車で走るのは久しぶりのように感じられる
街の中のあちらこちらに残っている雪がネオンに照らされてとても綺麗に見える
「初めてなんでしょ?こんな壊れ方は?」
「分かるのか?」
「うん・・・」
「そっか・・・」
「私ね、嬉しいのよ」
「ん・・・?」
「これから壊れていく直也は誰も知らない私だけの直也だから・・・」
「あのね、ちょっと待ちなさい、それはとっても危険な事なんだよ?」
「分かってるわよ!前の奥さんナイフを隠し持っていた事も聞いてたし」
これが一緒に暮らし始めたばかりの男女の会話だろうか?
僕は出来るだけ多くの思い出を美雪に作ってあげたい・・・毎日、そんな事ばかり考えている
普通の恋人たちが普通に作っていくであろう楽しい思い出を美雪にも作ってあげたい・・・
そう思っていても、会社もあり仕事もそれなりに忙しい毎日・・・
それに加えて由香の事もある
美雪のために作ってあげられる時間は仕事が終わってから二人で過ごす僅かな時間だけなのに
それでも僕の前ではいつも笑顔を絶やさない美雪が今の僕には悲しくさえ思えてしまう
「ねぇ~直也」
「ん・・・?どうした?」
「あのね、もしね、もしこの先、直也が壊れて私の事を忘れたら・・・私が直也を殺してもいい?」

このウラログへのコメント

  • りょうこ 2023年07月31日 06:55

    そうなんだ( ̄▽ ̄;)

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