それはそう、なんだろうけれども、問題はそういうことではなくてさ・・・

ボクはキミを、
ともだちだ、なんて
思ってはいないけれど、

キミはときどき、
ともだち、以上の、
いや、以下の、
とても狎れきった、だらしのなさ、ぞんざいさ、粗雑さ、で
ボクに接することがある。

・・・っていうのは、ちょっと語弊がある。
正確には、接する、のではなく、
何もしない、ということ、なので。

するべきこと、なすべきことが、ありながら、
なにもしない、そこに、まんま、措いてある。

まるで、めんどくさがりの、
人をひととも思わない、
イマジネーションの欠落した、
霞ヶ関の、役人みたいに。

そういう人間が、そういう態度で、
毎日を過ごしているから、
その傍らで、
来る日も、来る日も
たくさんの人間が、
走りこんでくる、電車に、
飛び込んで行く

・・・なにもそこまで、と思うかもしれない。
けれども、
人間の、惨さって、根はたいがい、
似たようなところにあってさ。

誰かの何かをおもんばかる、
気を使う、
その逆に、
誰かの痛みに目をつぶる
かえりみることもなく

そういう、悲しいことにつながっていく
イマジネーションの無さっていうのは、
きっと、どこにだって、ありふれていて、

自分達は、きっと、
「どうでもいい」
なんていう言葉で、
判断を停止しているだけ、
なんて、言い訳ともつかない
言葉をひとつ、用意して

罪の深さにも思い至ることなく、
毎日毎日、
目の前にある、
ごはんを食べているだけ、
だったりするんぢゃ、ないだろうか？

おにぎりひとつ、食べられなくて、
飢え死にするひとがいる
そんな世の中である事に、
めをつぶったまま、さ。

少しは、考えてみては、どうだろう？

自分が、やれることを
なにもしないでいる、っていうことが、
実は、誰かを,痛めつける可能性が
あるんぢゃないか？ってことを。

そして、それは、たいがい、
とんでもなく、
夥しい数の、弱いひとびとを
虐げることに、
繋がっている、ってことを。

キミが笑ってやりすごす、
ひとをつい、怒らせてしまう、
「単純な」物忘れ、って
きっと、
無闇に、自分を、
ひとの上に、置きたがる、
あの、くだらない連中と、
そう、違いはないんぢゃないか？
そう、思われても、
仕方ないんぢゃないか？

そんな気が、するんだけど、
どうだろう？

ボクはキミの、
友達ではないので、
そんなことを、直接、
諭してあげる、義理はない。

けれども、もっと手ひどい形で、
それを教えてあげることは、
できそうな気がするんだけど、
どうしましょう？

はらってみますか？
授業料？

もしキミに、
その勇気があるならば・・・