北海道に行ったときの話

指輪つけてくれる？

その子は嬉しそうにうなづいた。

外は台風。車はガタガタと揺れる中
その子は就職祝いにネクタイをくれた。
俺はその子に指輪をつけた。

函館行きのフェリーを待つ車の中で
寄り添いながら
最初の夜が過ぎていった。。。

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今思うと、北海道に行くまでの
この五月から九月までの間は
幸せだったんだと思う。

不幸を忘れるだけの幸せをもらった気がする。

でもそれはイケナイ事でもありました・・・

だから
今の状態に
本当は文句も言えないし
自分が悪いんだって思わなきゃだけど

悲しかった

でもむこうに私は嫌な女だとか
自分が悪いとか思ってほしくないから

できるだけ明るくやさしく
幸せになるんだょって言ってあげた・・・
俺は大丈夫！
今回は幸せになるんだよぉってね

それでも泣かれたし
ごめんごめんって言うし
未だに私は一生ごめんなさいの気持ちで
いっぱいだしって言われたし

落ち着いたら絶対連絡するから
待っててねとも
ついこないだメールで言うし



たとえそれをキープにされてんじゃんって
揶揄されてもしょうがないと思ってる。。。



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台風が来た九月のあの時期、
みんな覚えてますか？

北海道には台風と一緒に上陸しました。。。

朝市へ行き、ラキピで食べ、。。。
赤レンガへ行き、

あいにくのお天気だったけど
一緒にいられることがただただ嬉しかった。

約二週間の旅
行くからには一周しちゃおうって。。。

二人で左の薬指に当たり前のように
つけてる指輪を
互いに確かめ合いながら

この旅が終わる頃には指輪の後と
思い出だけになるのも知らずに・・・