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狡猾な鞭

2009年06月05日 23:49

縄で彩られた肌を感じる、、

走るであろう痛みに備え身体を硬くしている、、

3.4本の革がハラハラと優しく触れる後ろの谷間、、
一瞬の緊張と解かれる力、
安堵の息、

その瞬間に手首を効かせて振り下ろす、
革と肌が音を響かせ
悲鳴が後を追う、、

背中を向け
視界には
蛇のような手首と鞭は入ってはいない、、
音だけが予測の糸、、

そして始まる連打のリズム、、
短くテンポをとる悲鳴、、
赤く染まっていく肌の色、
やがて
耐え切れず身をよじらせ大きく長い悲鳴を放ち
崩れ落ちる、、

小さくゆっくりとした息を吐き
その箇所を観察する、、

畝のような盛り上がりが2本、3本、、

髪を鷲掴み顔を覗き込み
短く言い放つ、、「立て、」と

がくがくとした膝を立たせ
次を待つ姿、、

歪みディフォルメされた乳房
洗濯バサミが下がっている、、
つぶされた乳首の先端、、

再び髪を掴み後ろに身体を反らさせる、
耳元で囁く、「動くな、」
予感が走る、
歯を食いしばりながらも頭を横に振り懇願する、

手首を効かせた短い軌道の鞭が
乳房に降ろされる、、
肌を打つ音と洗濯バサミのパチン、という音が響く、
木製の乾いた音を残し洗濯バサミが床に転がっていく、、

アゥッ、
髪の毛が抜ける痛みをも無視するいきおいで
身体を守るように身をかがめる、、
 
そして流れるもの、、
フフフッ、
垂れた髪で見えない顔から
笑い声が流れた、、
肩が揺れている、、フフフ、、

狡猾な鞭が
なにかを開き そして広げていく、

このウラログへのコメント

  • RYOU 2009年06月06日 15:16

    幟 梨緒さんへ
    自身すら気づいていない扉を開ける、ということ。それには様々な手段があるのだろうが、ともに手をとりながら一歩一歩進むことがとても大切なこと・・

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