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遺伝 その6

2017年05月18日 23:03

遺伝 その6

父は

富田林精神病院

保護・収容されていました。

まったく記憶を無くして、

名前も何も、

自分が誰であるかも解らない状態で、

フラフラ難波近辺を彷徨している所を

警察保護されました。

その後、この病院へと送られた様子です。


急いでかけつけた病院で 母が面会しました。

「まったく無反応で哀しかった。」 と

その日 帰ってきてから、言っていました。


医者の説明では、

「脳に、一時的に大きな衝撃を受けた形跡がある。

記憶の喪失は それが原因とすれば、治るかもしれない。

でも、それがいつかはわからない。」

というようなものでした。


とりあえず連れて帰って、

近い病院で 治療を受けさせよう。( 治す方法は無いのに・・・? )

と決まり、

帰宅させることになりました。


そのことを聞いた祖母は 

自分が迎えに行くと言って、

伯父にクルマの手配をさせました。


「ポルコちゃんも一緒にいこなー。」と、

ワタクシも同行することに。


病院へ到着し、

病室へと。

檻の様な 鉄格子が 窓に入っている不思議な光景

病室までに 鉄格子の扉を 何回か通過。


病室のベッドには 確かに 父がいました。

でも 父のようなもの という感じで、

なんだかわけもなく悲しくて 涙が ボロボロ出ました。


そのとき 祖母が 突然の 大声で、

「レイちゃん!!!!! レイちゃん!!!!!

今すぐ 帰ってきなさい!!!!!」

と 叫び 父の 背中を ドン っと 突きました。


途端に 

父が、

「あ! おかあさん、 

どうしました???

えっ オレは、

どうなってるんだ?

ここは?」

と 正気に戻りました。


お医者様も ナースも、

驚いて

何が起こったのか?

皆 理解できない現象でしたが、

ワタクシは 父が正気に戻ってくれて

嬉しくて嬉しくて またボロボロ泣きました。

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