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佳人薄命

2017年06月24日 05:24

佳人薄命

「 愛して … (る) 」




最後に聞いたという
万感の想いの丈……












(ブログをご覧の)皆様にも笑顔を!


麻央さんが最後にブログに書いたのは、読者に対する気遣いだった。



大病なのに、なぜ優しいのか。

大病だから、優しくなれるのか。

優しい人に、病が寄って来るのか。

優しい人だから、寄って来た病に立ち向かい、痛いから、苦しいからこそ、人の痛みにも心をくだけるのだろうか。

















先輩の漫画家がいて、彼は不治の病の難病を抱える。


元々、漫画の世界に私をひきずりこんだ張本人。昔からの知り合いでもあった。


穏やかな性格だが、言葉はガサツで、かなりキツ目に映るかも知れない。


だが、彼はどんな相手に対しても、必ず別れ際に、「 気をつけてな 」の一言を忘れない。


やや訛りの残るがらがら声だが、彼のまっすぐな優しさが滲む声。


どんな人にも、どんな時でも、必ず一言添える彼の裏表の無い姿は、いつも尊敬ながら見ていた。





私が似顔絵師に転身して、暫くは疎遠になっていたのだが、ある時、知り合いの記者から、彼に難病が発覚したことを聞かされる。


何万人に一人という奇病で、治す方法はまだないそうだ。


見合いとは云え結婚をし、新居も構え、子供ができた矢先の出来事。


ずっと自営の漫画家だった彼は、およそ健康診断とは縁がなかったが、父親になったのを機に受けてみたら、奇病が見つかったのだ。


本当に珍しい病気だそうで、話を聞いても、よくは理解できないが、何でも生まれつきのものらしい。


そして、悪くなることはあっても、良くなることはあり得ない。


何十年も健康でやって来て、なぜ、このタイミングでの発病なんだろう?


記者の頭にも、その理不尽さへの憤りは、少なからずあったそうだ。


ところが、いざ、彼にインタビューしてみると、拍子抜けするくらい“普通”だったとか。


自分の身に起きたことを受けて、日々の病への取り組み方を淡々と話す彼に、気負いとか力みはない。


だが、諦めてもいない。


ただ、彼の場合は余りにも珍しい症例で一般的ではなく、治らないこともあり、記事では扱わないで欲しいと云われたそうだ。


彼らしいな、と思った。


無下に取材を断るのではなくて、自分の口でキチンと説明をしてから、お断りをお願いする。


実に、彼らしいと思った。



なんで、こんなイイ男が、世間的には無名な漫画家なんだ! (`Δ´)

って、私が怒ってもしょーがない。



その時は、なんて言葉をかけようか、考えてしまい、結局は連絡を取らなかった。


今にして思えば、痛恨の極みなのだが……。
















麻央さんの訃報と、海老蔵さんの会見と、そしたら先輩のこと、思い出した。


昨日のログの続きで書いていたが、アレッ? 【お題】って何だったっけ?



ま、いっか。

今更、ウラに寄せるのは変だしね。

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