さっさ、さっさ、さあさあ、さっさ。

さっさとやらなきゃならないことを終わらせよう。
他人に係わって甘える男。最低ではないかい？

「きみは、がまださなきゃいけない。」とがまだし屋の看板娘が。

「俺だって男だ。卒論をぴっちり出してボスに恩義を尽くして、奨学金も返して、家族に詫びて、あまり人様に知られぬよう死ぬつもりだ。」と言いたかった。

でもやめた。
もー二度と口には出さぬ。
今日は雨降りに始まり雨降りに終わる夜。

最近わたしの解剖実験に参加している。
わたしの解剖実験に参加しているような連中が、倫理観とか言うとしたら、ちょっとおかしいと思う。

別に解剖されてる側だって楽しみはあるから気にしないけれど。

開けっぱなしの家だから無断で入って探索しておいて、「窃盗」を咎めるみたいな。

人の心に踏み込むならば、その人の心を怖し、その人を殺す覚悟をもたなければならない。


人の心は柔らかくて、崩れやすい。古い油粘土みたいに。
触るのは自由。千切ったって善い。