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コーヒー豆の栽培、君と黒猫は空を「デモクラシー」と名付けた、…

2012年10月17日 17:33

ボクは今カフェにいる。ボク以外に誰もいない。最初は何人かの他人がいた、サラリーマン女子大生、老夫婦、そしてボク。でも今はボクを除いて、誰もがいなくなってしまった。ボクがコーヒーを飲むときにたてる音だけが、唯一の音で、誰かがいた時に流れていたクラッシクはもう聞こえなくなっていた。

「ほんとうは感じなくなっているだけかもしれないよね?。」フルーツみたいな良い香りの長い髪を垂らしながら、女神は笑った。
「そうかもしれないね。そうかもしれないね。」
ボクはコーヒーをまた一口飲む。そして窓の外を見る。大学生が無音でランニングをしているように見える。まるで外の世界は真空のようだ。ほんとうは誰もいないのではないか?。ほんとうはボクはひとりぼっちなのではないか?。鏡を見ているだけではないのか?。

「難しいことなんて考えなくて良いのよ。ただコーヒーを落ち着いて飲む。人間はシンプルに生きていれば良いのよ。」
女神は呟いた。女神は「シンプル」と発音するとき、少しトーンが変わる。きっと「シンプル」と言う言葉に愛着があるのだろう。
「ボクもそう思うことがあるよ。」
女神の意見に生返事をしておく。このくらいの女の子は同意の返事が欲しいだけなのだ。
ほんとうは、「コーヒーを飲むこと」に意味なんてない。シンプルも難しいも、コーヒーも女神も、ランニングもボクにも、意味なんてない。意味なんて求めたって、特に意味はない。結局、記号的にしかボクらは生きていけなくて、ボクらは中世的生き物から進化できなくて、チープな宇宙論を振りかざして他人を脅すくらいしかできないのだ。「意味のあるかないかわからない」「存在してるかなんだかわからない存在」が、「意味と言う記号だか言語だかなんだか」を勝手知ったる顔で、「勝手に」決めつける。


「雨が降ってくるみたいだよ。」
「私、雨きらい。早く帰りましょ。」

誰もいない席に
コーヒーカップが2つ
湯気をたてていた。









パスワードは654321」
「User'sboxの中に入っている。」
フラッグを付けておいた、君なら解る筈だ。」
「残高には気を付けるように。目安は履歴を見るといい。」
「先方は君を気に入っているらしい。期待している。」

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