- 名前
- キキ(危機)
- 性別
- ♂
- 年齢
- 56歳
- 住所
- 滋賀
- 自己紹介
- 家では毎年正月2日は父方の親戚など集まり食事をしたりする事に決まっている。自分が子供...
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「松の廊下」
2019年05月22日 15:45
戦国時代、三河国に徳川家康という弱国があった。三河国には他に吉良というのもあった。吉良は足利氏の子孫で吉良上野介の先祖であると歴史資料で読んだ。一方別の場所を見れば豊臣秀吉の家来に浅野長政という武士が存在した。
ある日の事、吉良上野介が松の廊下を歩いていると幕府から接待役を仰せつかっていた浅野内匠頭長矩が声をかけてきた。「おまえなんでここにいるの?!何で幕閣にいるのかと聞いておるのじゃ応えよ!」すると上野介は「どうしてじゃ…?」と聞き返した。それを聞いた浅野内匠頭長矩は顔を真赤にして刀の柄に手をかけた。その時その様子を見ていた二人くらいの侍が「殿中でござるぞ!」と驚きながら言った。吉良も続けて言った。「ここは戦場(いくさば)ではないという意味だ。!接待役はどうした」浅野の刀は柄を抜け外に出た時、吉良は大分遠退いた所にあったが自分の額を指差し「これが証拠になる。」と言った。
ある日、上野介が自分の屋敷の庭で薪を割っていた時の事。呉服屋らしいのが屋敷を訪ねてきていて屋敷の女中に紋付き袴のような物を見せ開かしていた。上野介がそれを覗いたところ何やら浅野の家紋の入った紋付き袴を女中に売り付けようとしていた。そしてその呉服屋と名のった男はギロッと上野介の顔を見るなり「心当たりない??」と何かを聞いた。
上野介が米倉から引きずり出された時、大石内蔵助に言った。「おまえが大将か。だったら言ってやる。おまえらは自分達で創り上げた自分勝手な物語の英雄になって後世に伝えていくんだろう。」大石内蔵助が黙ってうなずいた時、吉良上野介の首はその胴体から離れ離れになっていた。
吉良上野介義央は天国に召されて行く時こう思った。『まあいいさ。結婚もしてたし、薪割りも楽しかったし…』
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