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成程話:リーダーの選び方

2016年09月05日 23:53

京セラやKDDIの創業者で、現代の“経営の神様”といわれている“稲盛和夫”氏のインタビュー記事を紹介します。

大手企業の不祥事が相次いでいることについて、語っています。


今の日本企業は才覚のある人をリーダーとして重用します。
私はリーダーを選ぶとき、能力ではなく人間性や人格で選びます。
能力に多少の問題があっても人格のある人は努力をして成長する。
そういう人をリーダーに選んでこなかったことが、問題を引き起こしているのではないか。
昔、京セラがまだ町工場だった頃、滋賀工場で細かい仕事を黙々とする男がいました。
工場へ行くたびに、なぜか彼の手元に目がいってしまうのです。
中学しか出ておらず、才能などない、真面目が取り柄の男でしたが、周囲に押される形で頭角を現し、課長部長になっていきました。
経営者は「儲けたい」「会社を大きくしたい」という我欲を起点にしがちです。
しかし、本来は「人間として何が正しいか」を起点に置くべきです。
自分の会社に都合がいいことばかりを選ぶのではなく、たとえ会社に不利であっても人間として正しい道を選ぶ。
そういう信念を私はフィロソフィーと呼んでいます。
フィロソフィーをしっかり持った上で、一心不乱に仕事に打ち込む。そういう生き方をしていれば、道を踏み外すことはありません。
中国の司馬光という人が書いた『資治通鑑』という本によると、人間の能力を「才」、人間性を「徳」とした場合、才も徳もある人は「聖人」、徳が才に勝る人は「君子」、才が徳に勝る人は「小人」、才も徳もない人は「愚人」だそうです。
会社に聖人君子がいれば、その人をリーダーにすればいい。
しかし、なかなかそんな立派な人は見つかりません。
そこで多くの会社では小人をリーダーにしてしまう。
これが危ないのです。
才があっても人間性のない人は己の栄達のために会社を危うい方向に持って行く恐れがある。
長い目で見れば、小人よりは愚人のほうが成長します。


人生・仕事の結果を、方程式で表すことができます。
これも、稲盛氏の著書にあるのですが、
能力×熱意×考え方=人生・仕事の結果】という「かけ算」とのことです。
能力」とは、知能や運動神経、あるいは健康、両親あるいは天から与えられたもので、1~100まであります。
「熱意」は、やる気や覇気のまったくない、無気力で自堕落な人間から、人生や仕事に対して燃えるような情熱を抱き、懸命に努力を重ねる人間まで、1~100まであります。
「考え方」は、プラスの考え方も、マイナスの考え方もできるので、−100~+100まであるのです。
そして、この人生・仕事の結果は「かけ算」ですので、「能力」があればあるほど、「熱意」が強ければ強いほど、「考え方」がマイナスだった場合、大きなマイナスになってしまうのです!
逆に言うと、「考え方」さえプラスになっていれば、能力や熱意がさほどなくてもプラスにはなるのです。
大切なのは、「考え方」であり、徳を積む人であり、人としてどうあるべきかのところだったのです。
人としてイマイチだけど、「能力は高い」という人には要注意です♪

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