母-10

「直人は本好きね・・・それも漫画なんかでは無くて
　小説ばっかり」
「うん、趣味は読書とみんなに言っているしね、好きだよ」
「どんなジャンルの本が好きなの？」
「今は歴史小説・・・日本も外国も」
「へー、そうなんだ」
「お母さん何か全然読まないのに」
「雑誌は良く読んでるよ」
「そうね、ファッション誌が殆ど」
「それも本に変わりは無い」
「確かにそうね・・・邪魔しているわね・・・後で持って来る」

　　　知らない間に成長している
　　　私より物知りだわ、きっと
　　　もう大人と見なくちゃ
　　　オナニーもしている事だし
　　　昨日までとがらっと変わった
　　　私が気付か無かっただけ
　　　まだまだ小さい子と思っていたのに



　直人は母が大好きだった。
　綺麗だし、スタイルもいいし、また若い。
　大学を出ると直ぐに結婚し、翌年には直人が生まれた。
　だからまだ３８歳で、クラスでも一番若い母親の一人だった。
　男の友達からは、若くて綺麗なお母さんで
　羨ましがられている。
　何より胸が大きくて、みんなからそれをからかわれてもいる。
　しかし、全く嫌では無くて、逆に誇らしい程。
　家に友達が来たがるのもそれが理由で、
　１週間に誰も来ない時は無い。
　その中でも親友の翔は別格で来ない週は無い。

　　翔はいいよな
　　先週に義母と遣ったなんて羨ましい
　　僕もお母さんとしたいなー
　　
　　”オナニーなんて馬鹿らしくて出来ない”
　　”フェラチオがまた良いんだ”
　　”でもセックスはフェラチオどころじゃ無かった”
　　”あんなにいい物とは思わなかった”

　　来たその日から下着を探し、風呂を覗いたとも言ってた
　　僕もしてみようか
　　でも見付かったらどうしよう
　　寝た後で探しに行こう
　　今日は絶対にする

　　　　　　　・・・つづく