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壊れたショッピング・ボックス

2006年05月12日 10:39

壊れたショッピング・ボックス

昨日の夜は、といっても朝4時頃で小鳥も鳴き始めたのだが屋根裏部屋の私には熱帯夜だったのか日頃になく真っ裸でベッドに入り、何やかや読んでいるうちに寝入り、昼前にすっきり目覚め、ゆっくりラジオを聞きながら朝食を取り、さて今日の仕事はスーパーへの買い物だったと気づいていたものの、そのままインターネットで遊んでいたので遅い昼飯を摂り損ね、まあ、このまま出かけショッピングセンターの魚屋で白身魚の揚げ物をニンニク・ソースの白いのに浸してビールでも飲めば陽気に合っているかと出かけたのだった。

ここのところ快晴が続いていて温度が高い。 真夏に近い。 もっともオランダの私の住んでいるところは年間で最高気温が30度を越すのが1週間か2週間足らずだろうと想像するのだが、多分その頃は毎年、避暑でどこかに行っているので分からない。 私はともかく、7月8月の日本へは家族とは到底行けそうもない。

うちを出る前、車のドアを開けるともう夏の熱気がもわっと躍り出てすぐさまエアコンのスイッチである。 ショッピングセンターの青空駐車場に車を入れて先ず腹ごしらえと魚屋に入るといつもなら何人も客がいるところが今日は誰もいない。 いつも苦虫を噛み潰したような親父に、天気が良くていいなあ、と挨拶代わりに言うと、なにがいいものかね、こんなに暑ければ皆、魚食わないし今頃みんなカフェか海に行って、町にいるのは暇をもてあましている年寄りたちか、ちまちま働いている我々だけだわ、と私の注文を揚げるでっぷり太ったオカミサンの方を向いて店の前に出したテラス日向ぼっこである。 棚から取り出した冷えた缶ビールを飲みながらオカミサンが持ってきてくれた揚げ物を頬張るとさすがに熱い。 けれど客の立場からするとこんなゆったり出来るのは悪くない。 私の隣の親父に買い物籠をぶら下げて自転車に乗ったやってきたビール腹のおっさんも私と同じようなことを魚屋に言って同じような返答をされている。 へらへら笑って太鼓腹のその親父が派手なアロハに半ズボン、毛脛にちゃんと履いた靴下と革靴と妙ではあるが典型的なこの年代の夏姿である。

遅い魚の昼飯を終え、カートを押してスーパーに入ると冷房が気持ちよく、木曜午後、大きなこのスーパー年寄りだけの一番ゆったりとした時間で大きなカートを押していてもぶつかりそうになるのは商品を補給している運搬カートぐらいである。 家族の記したリストを元に毎週同じようなことをするのだからほぼ目をつぶっていてもどの棚に何があるかは分かるのであるが、自分ながらの買い物のルートが決まっている。 で、私のポイントカートにどのように効率的に買った物を入れて車まで上に積み上げてある軽いものがこぼれないように運ぶかだ。 以前に買い物の例を書いたことがあると思うが今でもそれは概ね変わっていない。

http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/362215.html

山盛りのカートをそろそろ押して駐車場に戻りステーションワゴンのリアー・ドアを上げると、もわ、どころではない熱気が頭を包み、これじゃチーズバターが溶けだして、パックの鶏が歩き出しそうで、またもやクーラーを全開してラジオでこの間捕まったオランダギャング、金の力を使い、自分の手は血で汚さなく、義兄弟、仲間とこの7年ほどで次々と20人以上を殺したとの事で裁判が進行するのだがこれまで証人がつぎつぎに消えるのだから検察も意気が上がらないのだが、その裁判の行方を聴いているうちに車内が少しは涼しくなったと思ったら家の前だった。

いくつかの箱に分けてうちに運び入れようと持ち上げ、そろそろと家の中に入って重い荷物を腹にのせて力をいれたと思ったら急に目の前が崩れて買い物アイテムが私の目の前にカオスとなって現れた。 買い物ボックスが壊れたのだ。 けれど、よく見てみると強化プラスチックの折りたたみ箱は割れたのでも折れたのでもない。 ただ単に外れただけだったのだ。 玄関に飛び散ったものを片付けてそのあとパズルよろしくばらばらになったプラスチック部分を再現してみると何事も無かったかのように復元できた。 イタリア製、45Lまで大丈夫と書いてあるのだが。 リットルというのは容量で重量ではない。 今回は他の週と同様、山盛りになっているのだが全てが重いものとは限らず、45Lの水では45kgになるのは承知のこと、45kgを運ぶのは並大抵ではないしそんなものは車からうちの中まで運べないから、まあ、精々35kg前後だったのだろう。

今回は玄関マットの上だったから、ミルクジュースの紙パックもジャムの壜も壊れなかったし、幸いに生もののパックが破れなかったから子供たちが朝食のパンに振り掛けるチョコレートの顆粒が飛び散っただけで難無きを得たが次回はどのような形で訪れるのか。 新しいものを買うべきなのか、どうか、様子を見てみよう。 前回は割れて使い物にならなくてこれになったのだ、2年ほど前だっただろうか。

夕食も終え、久しぶりにすることもなく町まで自転車で涼みがてら修理に出していた家人のソニーステレオセット、ミニ・コンポの本体を貰いに出かけたのだが、木曜日は9時まで店を開けている夜の買い物日で普段は共働き単身者主婦たちが仕事、夕食を終え服装、装飾品、家電製品を求めて込み合う店もガラガラで、店員にそういうと、理由は皆夕食後には海岸か裏庭で涼んでるのだろうとのこと、思いのほか早く済んでぶらぶら400年ほども経つ旧市街に入る20分遅れの時計台のついた門をくぐるとなるほど野外のカフェは9時前でも明るく、涼しいこともあり沢山の人が集っているのだった。

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