- 名前
- ヴォーゲル
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- もう海外在住29年、定年もそろそろ始まり、人生のソフト・ランディング、心に浮かぶこと...
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病か鬼の霍乱か、果たして、、やれやれ、、
2006年05月26日 10:57
夜明け頃にベッドに入って中央公論のバックナンバーの「中国・韓国の若者は本当に反米・反日か?」という記事を少し読んで眠ったのだが、その眠りが溶けぬまに娘に起こされた。
「ママが大変。 苦しんでる。 パパを起こして、だって。」
今までこのかた、ひ弱に見えないことも無いがいたって丈夫、病気らしい病気も無く自分の事はちゃんと健康管理ができて有難いほど物事をてきぱきとこなし、却って私のほうがうるさくいろいろ言われるぐらいだったが、この20年以上こういうことは彼女には無かったから晴天の霹靂、うろたえた。 二人の子供の出産でも何が起こるか分かっていたから心積もりも出来ていた故、こういう事態とは違う。
慌てて下におりるとソファーの上でただ事ではない。 まるで急に20は老けたような顔つき、娘に持ってこさせた掛け布団に横たわり息遣いが荒い。 事情が分からなくここ2日ほどの食事、体調、いくつか使っている薬剤、このごろの体調等について問うのだが話辛そうなほど呼吸が出来ない。 救急車の手配かと頭の中で算段していると、まさかのときは、とまで言い出す始末、おいおい、そんなことまだ20年以上先だろうが、と思いつつモタモタしていると吐きそうなので娘に指示して用意してあったプラスチックの桶を前にして紅茶を弱弱しく飲んでいる。
朝起きてから普通の朝食を摂りこの1週間ほど作業中の、庭にある自分のアトリエの小さな改造をしていて急に息苦しく、体温が急に異常なほど上下に動いたらしく発汗、悪寒、嘔吐感、呼吸困難に襲われたらしい。 胃に膨張感、腸が動き、トイレに入っても下痢ではない。 娘に指示してそこで緊急のパパ・コールとなった次第。
そのうち少しは収まった様子で呼吸も戻っているので、もし具合が再び悪い方に戻りそうなら救急車を手配することにして、本人が横たわり休みたいというし、話に力が戻ったようなので何かあれば起こすようにと娘に言い置き、自分もベッドに戻り困惑しているうちに寝入ってしまい今度、慌てて数時間後に起きてみると、家人はもう何事も無かったように紺のオーバーオールに身を包んでアトリエの窓を修理、ペンキ塗りに余念が無い。
そのあと少し眠ったら不思議なように普通に戻ったという。 まるで分からぬ。 けれど人間50を越したらそろそろ何が起こっても不思議でないかもしれぬ故、その準備もしなければいけないのか。
予行演習にしては寝耳に水だった。 家人が先ではこちらが堪らぬ、呆然、ざらつく荒野においてけぼりをくう寂寞感に耐えられるか、これから徐々に自問、準備しなければならない。
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