あこがれ95

シャンペンで新年の乾杯の後、いよいよお雑煮からです
しかし二人共経験済みで、難なく完食
次のお重の美しさには感心しきり
シルヴィアは全てを味見
だし巻きが気に入った様子で、作り方を美咲に教えて貰っています
醤油を極力抑えたのが、やはり良かったみたい
本来はもっと醤油臭いと説明し、そして、箱寿司です

「なんて綺麗なの」
と、シルヴィア
「こんなの食べるのが勿体無い」
と、私と同じ意見
切り分けたケーキの様なのを一口入れる

「こんなの初めて・・・美味し過ぎる」
ジョンも驚きの連続で、日本の食文化の凄さを褒めてくれます
「もう、食べられない」
そういうシルヴィアですが、良く食べていました
献立のレシピのプリントを、美咲が手渡すとシルヴィアは大喜び
「今月のパーティで早速作るわ」
それからは、田舎に帰っての宴会の話を二人でして、古くからの田舎の風習に質問攻め

１時になりシャワーを二人に使って貰い寝る事に
我々もシャワーを浴びてベッドに入り、電気を小さくしてからも３０分程ベッドで話していた
すると、ベッドルームから声が聞こえます
シルヴィアの声ですが、何時もと違ってハスキーな声
美咲も聞こえたらしく、目を見て手を握って来ます
美咲にとっては、初めて他人のしている声
おかしい
ドアはかなり厚みも密閉性もあり、聞こえる筈が無い様に設計時にそうしました

その時ふっと思い出した


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